【着物の部分名称】を知っておこう!着物の格部分の名称を詳しく解説

仕立て上がりの着物

こんにちはsoraです。

着物の部分名称をどのくらい答えられますか?
着物は「美しさ・繊細さ」で世界中から注目を集めています。

しかし、着物には複数の部分名称があり、その名称や役割を知ることはなかなか難しいものです。
この記事では、着物初心者さんや着物に興味を人に向けて詳しく解説していきます。

目次

着物の基本部位とその名称について解説

身丈(みたけ)

身丈とは、着物の縦の長さ。
身長と同じ長さが基準となり 「身丈=身長に±5cm以内」なら、普通に着こなすことができます。
着物の部位としては、着物の後襟の中央部分から裾までの長さです。

身丈が短すぎると着崩れしやすくなり、身丈が長すぎると着付けが難しくなる

身丈は、着物のサイズを決める上で最も重要な要素。
身丈が合わないと着物のバランスが悪いため見栄えが悪くなってしまうので注意が必要です。

身巾(みはば)

着物の身巾とは、着物の胴部分の幅。
着物を広げた状態の「衽巾+前幅+後ろ幅」を足し合わせた長さ。
身巾は、着物の着心地や見た目にも大きく影響します。

  • 身巾が狭すぎると窮屈に感じたり、着付けが難しい
  • 身巾が広すぎるとだらしなく見えたり見栄えが悪い

身巾が合っていないと、着物のバランスが悪く見栄えも悪くなる

身巾は大切なのでもう少し深堀していきましょう。

着物の身巾の適正なサイズ
  • 体型や着物の種類によって異なります
  • 一般的に、身巾は自分の身巾プラス5cm~10cmが目安です
身巾が狭い
  • 着付けが難しく動きづらくなる
  • 着心地が悪い
身巾が広い
  • 着崩れしやすくなる
  • 着物がだらしなくなる

身巾を調整するには、仕立てを直すのが一般的です。

身巾は着物の着こなしのポイント !!


身巾が自分に合っていることで着物をより美しく着こなせます。

裄(ゆき)

裄(ゆき)とは、着物の袖の長さのことで、肩から袖の先までの長さ。
一般的には首の付け根の骨から手首のくるぶしまでの長さを測ります。

裄は着物のサイズを決める重要な要素の一つ !!

裄はの長さは、着物の着易さに大きく影響するので注意が必要です。

  • 裄は短いと、袖が手首に届かない
  • 裄が長すぎると、袖が余ってしまう

では、裄の採寸方法について解説していきます。

裄の測り方
  1. 直立した状態で、片方の腕を地面と水平に伸ばす
  2. 首の付け根にある首の突起(頸椎点)から、肩の真上にある骨の突起(肩先点)を通って、手首のくるぶしまでを測る
  3. 裄は測った長さに約1cm~2cm足した長さ

但し、裄の測り方は、着物の種類によっても異なります。

袖丈(そでたけ)

着物の袖丈の長さ。
着物の袖丈は着物の着姿を大きく作用する要素 !!
着物の袖丈は、「着物の格式」「着る人の体型」「好み」によって変わってきますが、袖丈の標準寸法は約50cm(1尺3寸)です。

衿(えり)

着物や羽織、襦袢などの首回りから胸元に続き、前身頃後ろ身頃に縫い付けられている部分(本衿または、地衿)。
本衿の上に重ねた衿が掛衿です。
着物の衿は、着物の格式によって形や大きさが変わります。

着物の衿は、着物の着こなしを左右する重要な要素 !!
自分にあった衿を選び着物姿をより美しく仕上げましょう。

裾(すそ)

着物の裾とは、着物の下端の部分。
裾の長さは、着物の種類や着用シーンによって異なります。

裾の汚れは、着物全体の印象を大きく左右するため裾は汚れないよう注意が必要です。

もし裾が汚れてしまった場合は、すぐにクリーニングに出すことをオススメ !!

衽(おくみ)

衽とは、衿から裾まで着物の前身頃の重なり合う部分。
上は衿から、下は裾まで続く半幅(約15cm)の布。
衽は着物を着るときに、着物がずれないように留めるために使用されます。また、おくみは着物の柄や色を活かすためにも使用されます。

身八つ口(みやつくち)

身八つ口とは、着物の前身頃と後ろ身頃の脇に開いた着物の袖付けの下の縫い付けられていない脇部分。
衿元を整える際、ここから手を入れることもあります。
また、身八つ口は着物の着心地を良くするためにも使用されます。

背縫い

背縫いとは、背中の中央にある左右の後ろ身頃を縫い合わせている縫い目のこと。
背縫いは、着物の着付けの際にとても重要です。

背縫いを正しく着こなすことで、着物姿をより美しくすることができます。
しかし、腰下の背中心は身巾にもよるので、必ずしも中心にくるとは限りません。

  • 背縫い(せぬい):着物の背中側をまっすぐ縫い合わせた部分
  • 背伏せ(せぶせ):着物の背中側に布を当てて縫い合わせた部分
  • 背継ぎ(せつぎ):着物の背中側を継いで縫い合わせた部分

着物のサイズ測定に必要な部位

着物の格部分の名称とサイズ測定に必要部位について、表にまとめてみました

部位名称説明
身丈みたけ着物の身頃の丈の長さ
身巾みはば着物の身頃の幅
ゆき着物の背縫い最上部から肩山を通り袖口までの寸法
袖丈そでたけ着物の袖
えり着物の衿

着物のサイズを測る部位は、「身丈、裄丈、袖丈」の3カ所あります。
着物は、袖、前身頃、後ろ身頃、衽、衿などから成り立っています。

着物の格部位の役割と特長

今回は、着物の基本な部位とその名称、着物サイズを測定するのに必要な部位、着物の格部位が持つ役割や特長について詳しく解説しました。

着物の格部位は、着物の着付けを美しく仕上げるためには欠かせません。
着物の格部位について正しく理解して、着物を素敵に着こなしましょう♪

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